薔薇王の葬列

薔薇王の葬列リチャードとアンは結婚する?バッキンガムやヘンリーとの関係についても

複雑な人間模様が描かれる『薔薇王の葬列』。

今回は主人公リチャードと、幼馴染のアンの関係や結婚、そしてバッキンガムとヘンリーとの関係についてを解説していきます。

※ネタバレが含まれます。

 

【薔薇王の葬列】リチャードとアンは結婚する?

最終的にリチャードとアンは結婚しますが、それまでに様々なすれ違いがあります。

 

リチャードの幼馴染のアンは、幼い頃からリチャードに恋心を抱いていました。

リチャードも、初恋の相手はアンだと話しています。

刺繍よりも乗馬やチェスが好きな男まさりのアンと過ごすうちに、リチャードはアンと過ごしているときだけは心が安らぐと感じるようになります。

しかし、同じ時期に父親のウォリックがアンとリチャードを政略結婚させようと話しているのを偶然聞いてしまいました。

アンは自分の抱いている気持ちを利用されることを拒み、「リチャードとは絶対結婚しない」と強がってしまいます。

その言葉だけを聞いたリチャードは、アンが親に言われて無理に自分との距離を縮めようとしていたんだと勘違いしてしまいます。

その勘違いは解かれないまま、リチャードはアンの元から去ってしまいました。

 

アンとエドワードの結婚

リチャードとアンはお互いに誤解をしたままでしたが、その後は、親の方針転換により前王ヘンリーの息子エドワードと結婚するように言われてしまいます。

はじめは拒否をしていたアンでしたが、リチャードの気持ちは自分に向くことはないと諦めエドワードとの結婚を承諾します。

エドワードはアンのリチャードに対する想いに気がついていました。

同様にエドワードもリチャードに恋をしていたからです。

エドワードはリチャードが女だと思い込んでいたため、そのことをアンに伝えます。

アンは戸惑いながらも、リチャードが女だという話を信じることはありませんでした。

 

親の政略結婚で一緒になったアンとエドワードは寝所を共にすることはありませんでしたが、そのことをエドワードの母親・マーガレットに指摘されてしまいます。

「王になったらもっと多くの前ですることになる」と、できないならエドワードには王になる資格がないと厳しく伝えます。

父親にコンプレックスを抱いていたエドワードは、その言葉をきっかけにアンを抱くことを決意し、アンも自分はエドワードの妻だからと心を決めたのでした。

アンは心優しい性格をしていたため、時間を共に過ごすうちにエドワードにも愛情を抱くようになりはじめていました。

しかし、また戦が始まりエドワードはリチャードの手によって殺されてしまいます。

 

アンとリチャードの結婚

未亡人となった後は、アンは妹の元で暮らしていました。

父ウォリックの遺産をそのままにしておくことを良く思わなかった王妃の策略で、アンとリチャードは結婚します

 

リチャードはアンの気持ちを未だに勘違いしていましたが、自暴自棄になっていたため、王に言われるがままアンに結婚を申し込み二人は結婚をすることになりました。

結果的に初恋同士で結婚することになったアンとリチャードでしたが、二人の関係が幼い頃のように戻ることはありませんでした。

 

アンは前夫・エドワードの子を妊娠していましたが、リチャードの子として出産しました。

リチャードはアンもエドワードも大切に思う気持ちはありましたが、王になるという野望と、自分が体に大きな秘密を抱えている悩みからアンに心を開けずにいました。

結婚してから一度も体の関係を持っていないと噂が広まり、息子のエドワードはリチャードの子供ではないのでは?という噂が流れ始めます。

 

アンのリチャードに対する想いは本物でしたし、アンの性格からしてリチャードの秘密を知って戸惑うことはあっても最終的に受け入れたのではないかと思います。

リチャードに、もう少し勇気があれば二人の関係はもっと幸せなものになっていたかもしれません。

 

お互い想い合っていた時期のあったアンとリチャードですが、外野のしがらみに振り回されお互いが勘違いをしたまますれ違いながら夫婦として過ごすことになりました。

 

バッキンガムやヘンリーとの関係

リチャードが、アン以外に特別な感情を抱いたのはバッキンガムとヘンリーです。

 

リチャードとバッキンガムの関係

元々二人は、『リチャードが王になるため』という目標の元に協力する関係でした。

しかし、バッキンガムがリチャードの体の秘密を知ったことをきっかけに二人は体の関係を持つようになります。

バッキンガムは自分でも気が付かないうちにリチャードを独占したいと思うようになっていました。

リチャードは今まで秘密を隠し続けていたことから、それを受け入れてもらえ、隠す必要のないバッキンガムという存在に依存するようになります。

しかし、表向きは男同士のリチャードとバッキンガム。お互い結婚して妻もいるという立場から、周りの目を盗んでの逢瀬が続きます。

最後は嫉妬や独占欲で狂ったバッキンガムが、リチャードを裏切る形になっていきます。

 

リチャードとヘンリー六世の関係

リチャードは、前王ヘンリーとお互いの立場を知らないまま出会い、お互いが癒やしになる特別な関係性を築いていました。

偶然に何度も森の中で出会っては同じ時間を過ごし、日常から離れた二人だけの時間を過ごします。

 

ある日、リチャードは自分の気持ちがヘンリーに対する特別な愛情だと自覚します。

自分の気持ちを受け入れてほしいリチャードでしたが、ヘンリーは愛することや人の欲望に恐怖心を持っていて、そのことをリチャードに打ち明けていました。

しかし、ヘンリーも自分で気付いていないだけで、リチャードに対して特別な感情を持っていました。

 

「お互いの状況が落ち着いたら二人だけで暮らそう」と約束をして別れた二人でしたが、再開の場は戦場でした。

ついに、お互いが命を狙う・狙われる立場だということを知ってしまいます。

ヘンリーは捕らえられ幽閉されましたが、リチャードは兄・新王にヘンリーを殺すように命じられます。

ヘンリーを大切に思う気持ちと、父親を殺された恨みを忘れられない気持ちが葛藤します。

 

幽閉されたヘンリーは精神的なショックから記憶を失っていました。

そこへリチャードの母親がやってきて、「リチャードは悪魔の子だ」と囁きます。

混乱したヘンリーは、リチャードを「悪魔」と突き放してしまいました。

リチャードにとって「悪魔」と呼ばれることは一番のトラウマです。

ヘンリーに受け入れてもらえないとショックを受けるリチャード。

地雷を踏んでしまったヘンリーは、リチャードに片目を潰され、その後埋葬されます。

 

リチャードは自分の手でヘンリーを殺したと思っていますが、その後ヘンリーにそっくりな殺し屋のティレルという人物が登場します

ティレルは記憶をなくしていて、過去の自分を知りません。(明言されていませんが、ヘンリーは死亡しておらず記憶をなくしてティレルとして生きていると思われます。)

 

二人は偶然出会うことになりますが、リチャードはヘンリーを自分で殺したと思っていて、ティレルは自分がヘンリーだった頃の記憶を失くしているため、また新たなすれ違いが生じてしまいます。

 

独占欲に狂ったバッキンガムが、ティレルに「その時が来たらリチャードを殺せ」と命令し、それがリチャードの幸せだと吹き込まれたティレルは言われるがままリチャードを見張るようになります。

 

まとめ

複雑な人間模様が描かれる『薔薇王の葬列』

中でも一番気になるだろう、主人公リチャードの恋愛模様についてまとめました。

初恋同士のアンとリチャードは最終的に結婚しますが、数々のすれ違いから、幸せな結婚生活とは程遠い関係になってしまいました。

独占欲に狂うバッキンガムや、始めて体の秘密を受け入れてくれたバッキンガムに依存するリチャード。

誰よりも大切に思っていたヘンリーが親の仇と知り、殺してしまう(とリチャードは思い込んでいる)記憶を失くしたヘンリーとリチャードの関係。

 

最終的にリチャードが本当の幸せを掴む日はやってくるのでしょうか?

 

 

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