『チェンソーマン』の主人公・デンジは幼い頃に両親を亡くし、一人で生きることを強いられていました。
デンジの幼い頃の記憶や、物語にとって重要な伏線になっているのが「扉」のシーンです。
今回は、デンジの幼少期・過去についてと、作中に度々登場する謎の扉とトラウマ、デンジの父親との関係をまとめていきます。
もくじ
【チェンソーマン】デンジの幼少期・過去とは?
少年が死んだ父の借金を返す話 1/13 pic.twitter.com/5oskSF9xqZ
— ながやま こはる (@nagayama_koharu) March 4, 2019
『チェンソーマン』に登場する主人公・デンジは幼い頃に両親を亡くし、義務教育を受けることもできず、父親の借金を返すためにお金を稼いで暮らしていました。
デンジの年齢
デンジは自称16歳です。
両親が亡くなってから野良犬のような生活を送っていたデンジは、自分の正確な年齢を知りません。
デンジの幼少期
デンジの幼い頃の姿は作中で度々描かれていますが、どのような生活を送っていたのか、具体的に語られることはありませんでした。
しかし、不幸な境遇でなんとか生き抜いてきたデンジの姿から、悲惨な幼少期だったことは簡単に想像ができます。
単行本2巻の巻末に収録されている「デンジとポチタの定番料理」では、幼いデンジがポチタとクリスマスに水で溶かした小麦粉に砂糖を入れて食べる様子が描かれています。
二人ともケーキを食べたことは無いものの「ケーキみてえな味だなぁ!」と喜んで食べている姿が不憫でなりません。
「漫画家になるか死ぬか」という想いでマンガを描き続けてきた作者の貧乏時代が重なっているのかな?と感じるようなおまけマンガの内容でした。
作者は現在でも市販の飲み物を水で薄めて飲むという習慣が残っているようです。
デンジの貧乏エピソードは作者の実体験が元になっているのかもしれません…。
↓妹という設定でつぶやく作者本人のアカウント
伊藤園の2リットル麦茶を買って水で薄めながら飲んだら9リットルになりました。お買い得なのでオススメです。
— ながやま こはる (@nagayama_koharu) April 9, 2021
高いリンゴジュースを買ってみました。薄めて飲んだら普通のリンゴジュースの味になったのでビックリしました。
— ながやま こはる (@nagayama_koharu) April 2, 2021
今日はクレープを食べました。おいしかったです。
— ながやま こはる (@nagayama_koharu) October 23, 2021
最近の作者は甘くておいしい物もたくさん食べているようなのでよかったです。
デンジの過去とは?
デンジは、母親は心臓病で亡くなったと聞かされています。
父親はヤクザに多額の借金を抱えていて、その借金を返す前に亡くなってしまいました。
「借金を返さず首を吊った」とヤクザは、デンジに父親の借金を代わりに返済するか、死んで体を売るか迫りました。
その時、瀕死のポチタと出会い、血を分ける代わりに俺を助けろと契約します。
ポチタと契約しデビルハンターになったデンジは、退治した悪魔をヤクザに流し収入を得ることに成功しました。
しかし、それだけでは足りず、度々臓器を売って食いつないでいました。
夢に出てくる扉の伏線を考察
『チェンソーマン』の物語には、デンジの見る夢の中で「謎の扉」が度々登場します。
幼い姿のデンジは、その扉を開けるか悩みますが、その度「開けちゃダメだ」という謎の声に止められます。
扉の夢は忘れた記憶
扉の夢は、物語の伏線になっていて扉の夢に絡めたシーンがいくつか描かれています。
デンジは何度も「扉が出てくる夢」を見てはその内容を忘れ、「糞みたいな夢」と夢見が悪かったことだけは覚えていました。
実は、この扉は幼いデンジが自分を守るため無意識に、大事な記憶を忘れたことを意味しています。
夢に出てくる扉の向こうには、デンジが忘れた記憶が眠っています。
扉の向こうに隠されているのはデンジのトラウマ
「首を吊って死んだ」と言われていたデンジの父親ですが、その秘密がデンジの扉の夢に隠されていました。
デンジの父親は多額の借金を苦に自殺したとされていますが、事実とは異なります。
扉の夢の伏線は、漫画10巻82話で回収されます。
酔っ払った父親に殺されそうになったデンジが、父親を殺してしまったのが事の真相です。
父親殺しの記憶を忘れるために、扉の向こうに隠していたのでした。
扉の声の主はポチタ
夢の中では、ボロボロの扉の向こう側から「絶対に開けちゃダメだ」と、デンジを引き止める声が聞こえてきます。
その声の主はポチタで、デンジのことを心配し、父親を殺したことを思い出させないようにしていました。
デンジのことを親身になって心配するポチタは、その存在自体が伏線なのでないかと、ファンの間では考察されています。
チェンソーマンに出てくる「扉」の意味
ここまでは、デンジの夢に出てくる扉について解説しました。
このデンジの夢にかけて、現実世界でも何度か扉の描写が使われています。
夢の中で「開けてはダメ」と言われた扉のシーンと重なる現実が、銃の悪魔と対峙する時やマキマの自宅でも登場し、デンジは忘れているはずの夢の内容と現実の境目が曖昧になります。
デンジが銃の魔人と対峙するシーン、マキマ宅にパワーがケーキを持って訪ねてくるシーンいずれにしても、デンジの夢を壊す出来事が扉の向こう側では待ち受けていました。
扉はマキマの罠
すべてを知っていたマキマは、デンジが夢の扉を開けることで精神崩壊すること、その夢と同じように現実世界でも扉を開くことによってデンジの夢を打ち砕くことを仕組んでいました。
扉を開かせることで、デンジの精神をズタズタにして、デンジ(チェンソーマン)を支配しようというのがマキマの目的です。
ルックバックにも登場する扉
また、デンジの夢に出てくる扉を作っているシーンが読み切り作品の「ルックバック」に登場しています。
デンジと父親との関係は?
デンジと父親の関係は、伏線になっている扉の夢に隠されていました。
マキマがデンジの過去を話して聞かせたことをきっかけに、閉じていた扉は開いてしまいます。
「首を吊った」と言われていたデンジの父親ですが、実は幼いデンジが自分で殺してしまったのでした。
酔った父親に殺されそうになったため、デンジは自分の父親を殺してしまいましたが、幼いデンジはその記憶を扉の向こう側へ閉じ込めることで自分自身を守っていました。
父親が死んでも借金が返ってくるわけではない周りの大人達は自殺という扱いにして、代わりにデンジが借金を返すよう仕向けたのです。
糞みたいな人生と感じながらも、公安のデビルハンターになり少しはマシな人生を歩み始めたと感じていた矢先、自分のせいで仲間が死に、父親も実は自分が殺していたと聞かされたデンジの心は壊れかけてしまいます。
まとめ
今回は、デンジの幼少期の時代や過去の生い立ちについて、扉の夢に隠された伏線や父親との関係についてまとめました。
幼少期に両親が亡くなり、父親の残した借金を返すためにデビルハンターになったデンジ。
水に溶かした小麦粉に砂糖を入れてご馳走と感じるほどの極貧生活を送っていました。
何度も見る扉の夢は伏線になっていて、酔った父親を自分の手で殺してしまった忘れたい記憶が隠されていたのでした。
その扉は、マキマによって無理やり開かれてしまいます。
「扉」という小道具を使って、登場人物の記憶や心理描写を描くという演出はお洒落ですし、そのことが伏線になっているというのも面白いですね!
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