「魔法少女まどか☆マギカ」に主人公・まどかの親友として登場する美樹さやか。普段は元気いっぱいな女の子です。
まどマギは1回見ただけでは理解しきれない点が多く、美樹さやかって結局最後はどうなったの?と疑問が残る人も少なくありません。
テレビシリーズの最後を理解できていないと、その後の劇場版でのさやかの立ち位置も理解できないのでおさらいしていきましょう。
※この記事はテレビシリーズ・劇場版ともにネタバレ100%です。
もくじ
さやかの最後を要約
詳しく見ていく前にざっと流れだけ先に確認しておきましょう。
結論から言うと、
・テレビシリーズ→死亡エンド
・劇場版新編→「円環の理」の補佐役として登場、最後は生き返る
という流れになります。
これだけでは「わけがわからないよ(byキュゥべえ)」という人も多いと思うので、より細かく説明していきます。
まどマギシリーズは公開順と時系列が同じ作品なので、2011年に公開されたテレビシリーズ→2013年に公開された劇場版[新編]叛逆の物語の順に解説します。
魔法少女になったきっかけと、魔女化の原因は?
普通の少女だったさやかが魔法少女になったきっかけと、その後に魔女化する原因を見ていきましょう。
魔法少女になったきっかけ
幼なじみのバイオリン奏者・上条恭介に片想いをしていたさやかは、完治不可と言われた恭介の手の怪我を治すためキュゥべえと契約して魔法少女になります。
尊敬している先輩の巴マミのように、人を助けるために魔法を使うことを決心します。
魔女化する原因
魔法少女になったことにより人間ではなくなってしまったことを知ったさやか。
それと同時期に親友の志筑仁美から恭介への想いを告白されます。
いつの間にか自分が普通の人間ではなくなっていたショックと、親友が恋敵だったということでダブルパンチをくらい、あわやKO寸前です。
さやかは自分がもう普通の人間ではないというショックから、恭介に告白をすることができません。
仁美と恭介が付き合うことになり、さやかは自暴自棄な行動へ走ります。
(長い目で見ればまだまだチャンスあるよ!と言いたくなりますが14歳の少女にとってこれはキツいですね。)
その結果、心を摩耗したさやかのソウルジェムは濁りきって魔女になってしまうのです。
魔女になったさやか
人魚の魔女(オクタヴィア)
- 性質は恋慕
- 胸元に赤いリボン、下半身は魚の姿
- コンサートホールのような結界に住み、演奏やダンスをする使い魔を従える
人魚の魔女(オクタヴィア)の最後
さやかを救うことができないことを悟った、同じ魔法少女である杏子の自爆に巻き込まれて消滅します。
さやかの悲しい恋の話は、童話の人魚姫の内容と似ています。
(人魚姫とは:溺れている王子様を助けた人魚姫、恋が叶わず泡になって消えてしまうお話)
さやかは自らの呪いから「人魚の魔女」になって悲しい最後を迎えました。
テレビシリーズで謎が残るさやかの最後
テレビシリーズの最後は、まどかが「円環の理」として魔法少女たちを救済していきます。
円環の理という概念の誕生によって過去に魔女と戦って死んだ魔法少女たちは生き返っていますが、さやかは生き返りません。
さやかが生き返らない理由
さやかは魔女に殺されたのではなく、自分自身が魔女になってしまったため生き返りませんでした。
その理由は「円環の理」を理解すればわかります。
円環の理とは?
まどかが「魔法少女たちを救いたい」という一心で願ったのが円環の理です。
円環の理とは、呪いを産んだソウルジェムが魔女になる瞬間にその魂を救済するという宇宙概念。
(「朝が来て夜になる」「生き物はいつか死ぬ」というようなものと同等。)
円環の理という新たな概念によって過去が書き換えられ「魔女」という存在自体が消滅した世界になります。
テレビシリーズさやかの本当の死因はこれ
「円環の理」という概念がある世界では魔女という存在はありません。
なので、さやかは魔女化したのではなく「円環の理に魂を救済された死亡エンド」という過去の書き換えが行われたことになります。
さやかは心を摩耗して魔女化してしまったため、「恭介のけがを治したい」という願い事自体がなくならないと「魔女化するほど呪いを産んだ」という死因はなくなりません。
最終回でさやかは、「円環の理」となったまどかと共に恭介がバイオリンを演奏しているコンサートホールのシーンに登場します。
さやかは「わたしはただ、もう一度あいつの演奏が聴きたかっただけなんだ。もう何も後悔はない。」といって、恭介のけがを治すという願い事を否定せず、円環の理に救済された存在となります。
劇場版に出てくるさやか
2013年に公開された劇場版[新編]叛逆の物語は何気ない日常のシーンからはじまります。
すでに魔法少女として活動しているさやかが出てきます。
前半部分だけではパラレルの世界軸なのか、過去の世界なのかはわかりません。
中盤からテレビシリーズのその後の物語ということが判明します。
(テレビシリーズと同様、1回見ただけでは理解しきれない点が多く、数回見ることをおすすめします。)
「円環の理」の補佐役として登場
魔女化する魔法少女を救済するというのがまどかの願った「円環の理」という概念です。
テレビシリーズの最後に円環の理の一部となったさやかは、円環の理=まどかの補佐役として登場します。
さやかが登場した理由
キュゥべえによってソウルジェムに閉じ込められたほむらが作り上げた空想の世界が劇場版の舞台です。
魔女化するほむらを救済するため、円環の理となったまどか、補佐役のさやか、お菓子の魔女のなぎさが迎えにきます。
しかし、円環の理のまどかがほむらを救い出そうとした瞬間、円環の理の一部(まどかだった頃の記憶)をほむらが奪ってしまいます。
その結果、まどかが円環の理となったときと同じように、ほむらが世界の概念を書き換えてしまいます。
劇場版・さやかの最後
自称「悪魔」となったほむらによって作り替えられた世界で、また過去が書き換えられていきます。
そして、運命のいたずらによって人間として生き返ったさやかが登場します。
劇場版の最後には、さやかが円環の理の一部だったときの記憶が次第に薄れていく様子が描かれています。
まとめ
今回は1回見ただけではなかなか理解が難しい魔女になったさやかの死因や、最後どうなったのかについて説明でした。
テレビシリーズでは行動が全て裏目に出てしまい、悲しい終わり方を迎えたさやかでした。
その後公開された劇場版では、 魔女化したほむらを救うために奮闘し精神的にも成長したさやかの姿が描かれています。
テレビシリーズでは悲しい役回りのさやかでしたが、劇場版では見どころが多く劇場版を見てさやかのファンになったと言う人も多いです。
劇場版の新編では生き返りエンドだったので、今後公開される予定の劇場版新作でも元気なさやかの姿が見れそうですね!
関連