「魔法少女まどか☆マギカ」は鬱アニメとして有名な人気作品です。
この記事では、まどマギが鬱アニメとされるポイントである3つのことについて深堀していきます。
・少女たちの願い事は叶わないのか?(願い事のまとめ一覧)
・願い事を叶えて能力を得る代償
・少女たちの救いがない皮肉な運命
※この記事はネタバレを含みます。
もくじ
まどマギの少女たちの願いは叶わない?
魔法少女たちが次々と不幸エンドを迎えたまどマギテレビシリーズでは、最後に誰も幸せにならずに終わったようにみえます。
キュゥべえと契約をすることで、少女たちの願い事は叶います。
ただし、願い事が叶ったことで少女たちは辛く皮肉な運命の道を進むことになり苦しめられていきます。
願い事と引き換えに魔法少女になる設定
僕と契約して魔法少女になってよ☆
— キュウべえ (@QVqpi) June 19, 2021
まどマギは、願い事と引き換えに魔法少女になるという初期設定から物語がはじまります。
しかし、キュゥべえの「僕と契約して魔法少女になってよ!」という一言から少女たちの運命の歯車は狂いはじめていました。
能力を得る代償について
代償①:人間ではなくなる。
魔法少女たちは、魂をソウルジェムに移されて本当のカラダはただの器になってしまいます。
体はただの道具として扱うことが魔女と戦う時に有利だからという利便性からキュゥべえの独断で魂をソウルジェムにされてしまったのです。
代償②:魔法少女はやがて魔女になる。
魔法少女は心を疲弊して最後には魔女になります。
成長途中の女性のことを少女と呼ぶことから、やがて魔女になる女の子たちのことを「魔法少女」とキュゥべえは呼んでいたのでした。
自分たちが戦っていた魔女の正体がもとは魔法少女だったことを知ったまどか達は未来に希望を抱けなくなります。
この国では、成長途中の女性のことを、少女って呼ぶんだろう?だったら、やがて魔女になる君たちのことは、魔法少女と呼ぶべきだよね。
— キュウべぇ/人ºωº人\ (@incubator__QB) February 14, 2020
少女たちの願い事はキュゥべえと契約することにより叶えてもらえますが、その結果いずれは魔女になってしまう運命の魔法少女にされてしまいます。
キュゥべえに騙されていたことを知った少女たちはその不幸な運命に争おうとしますがその想いは空回りしてどんどん不幸になっていきます。
まどマギ魔法少女たちの願い事まとめ
主要キャラクター5人が魔法少女になるきっかけとなった願い事を一覧にまとめました。
願い事一覧
巴マミ | 交通事故で死にそうになっているとき生き残るため |
美樹さやか | 恋心を抱いている幼馴染の怪我を治すため |
佐倉杏子 | 父親の願いを叶えるため |
暁美ほむら | 魔法少女になったまどかの運命を救うため |
鹿目まどか | 全ての魔法少女を救うため、過去や未来の魔女を生まれる前に消し去りたいという願いのため ※繰り返される時間軸の中でまどかの願いは複数出てきます。 ・最初 事故に遭った猫を助けるため ・10話に出てくる時間軸 ワルプルギスの夜と戦うほむらを助けるため |
願いの詳細
巴マミ
事故で死にそうになっているところにキュゥべえが現れて魔法少女になったマミさんは「悩んでいる暇はなかった」と言っています。
美樹さやか・佐倉杏子
出会った当初は敵対していた2人ですが、「他人のために願い事をして魔法少女になった」という点で2人は共通しています。
そのことを知った杏子が、さやかに過去の自分を重ねて歩み寄ることをきっかけに2人の仲は深まります。
暁美ほむら
この作品の裏の主役といえるほむらは、初めてできた友達のまどかへの愛情故に魔法少女になります。
鹿目まどか
魔法少女まどか☆マギカの主人公なのに最後の方までウジウジするばかりでなかなか魔法少女にならないまどか。初見の人はイライラすることも多いまどかですが、最終的にはキュゥべえの度肝を抜いた「世界の理念を書き換える」という他の少女にはできない願い事を叶えます。
願いの結果起こった皮肉な運命
願いを叶えたことから、少女たちは不幸になっていく皮肉な運命をたどっていきます。
それぞれの願いが叶った結果を一覧にまとめました。
巴マミ | 孤独に戦い続けてやっと仲間ができると喜んだ矢先に魔女に頭を食いちぎられて死亡 |
美樹さやか | ・失恋と自分がもう人間ではなくなったことに絶望して魔女化 ・杏子の自爆に巻き込まれて消滅 |
佐倉杏子 | ・自分の願いがきっかけで杏子を残して一家心中 ・魔女になる運命を悲観し、最後は自爆して死亡 |
暁美ほむら | まどかを救うために過去を繰り返し孤独に戦い続ける |
鹿目まどか | ・ワルプルギスの夜と戦って魔女になってしまう(別の時間軸) ・鹿目まどかという存在を消して、魔法少女を救う(円環の理) |
救いがないことをあらわすキュゥべえのセリフ
「願いから産まれるのが魔法少女だとすれば、魔女は呪いから産まれた存在なんだ。魔法少女が希望を振りまくように、魔女は絶望をまき散らす。」
まどマギは、願いを叶えた少女たちがその代償として最後は絶望という魔女になっていくというお話です。
まとめ
少女たちの願い事は叶いますが、願い事を叶えて魔法少女になったことでより不幸な運命を引き寄せてしまいます。
誰1人として幸せにならずに最終回をむかえる衝撃のラストですが、終わり方はきれいに伏線回収されまとまっています。
まどマギは不幸な少女たちの鬱アニメと言われることが多いですが、2回3回と繰り返しみることで1回目では気付けない伏線や意味のあるセリフがたくさん散りばめられています。
また、劇場版の[新編]叛逆の物語ではこの後のストーリーが描かれています。
そして2021年、10周年イベントにて更なる続編の制作決定が発表されました!
救いがないように思えるまどマギですが、まだ完結していないので希望のある未来を期待しましょう。
既に見たことがある人も、まだ見ていない人もこの機会にテレビアニメシリーズから見返してみてはいかがでしょうか♪