1997年に劇場公開された「もののけ姫」
ジブリの中でも人気が高く、ジブリ人気を爆発させるきっかけとなった作品です。
何年経っても色褪せない「もののけ姫」を、アシタカの許嫁とされる少女・カヤをポイントに解説・考察していきます!
もののけ姫に出てくるカヤとは?
名前 | カヤ |
年齢 | 13歳 |
アシタカとの関係 | 許嫁 |
「もののけ姫」に出てくるカヤとは、アシタカが元々暮らしていた蝦夷(エミシ)の村娘です。
映画の冒頭、エミシの入り口に祟り神となったいのししが現れた時に刀を抜いて他の娘たちを逃そうとしていた勇敢な女の子で、アシタカの旅立ちの夜にこっそり会いに行って小刀を渡しました。
アシタカとカヤをの関係を裏設定から読み解く
カヤは冒頭で数回出てきた後は一度も登場せず、もののけ姫は終わっています。
映画では描かれていないカヤの裏設定として
- アシタカの妻になる予定があった(許嫁のような関係)
- アシタカの旅立ちの夜に2人は体の関係を持った
という2点があげられます。
映画のシーンからこの2人の関係について考察していきましょう。
もののけ姫は室町時代のお話
アシタカとカヤの関係を見ていく上で、もののけ姫の時代背景を把握しておく必要があります。
エミシの村のおばあさんの「大和との戦に敗れ五百有余年…。」というセリフから約15世紀ごろの時代ということが読み取れます。
15世紀の日本は、室町時代でした。
アシタカとカヤの関係をセリフから考察
アシタカが旅立つ夜にカヤはこっそりアシタカに会いに行きます。
2人の会話のセリフから、関係を読み取っていきましょう。
アシタカを「兄さま(あにさま)」と呼ぶカヤ
アシタカのことを「兄さま(あにさま)」と呼んでいることから兄妹と思った人もいるようですが、この時代は年上の男性のことを「兄さま」と呼ぶ習慣がありました。
そのため、この2人は兄妹ではありません。
アシタカの旅立ちの時のセリフ
カヤ「兄さま!」
アシタカ「カヤ、見送りは禁じられているのに…」
カヤ「お仕置きは受けます。どうかこれを私のかわりにお供させてください」
アシタカ「大切な玉の小刀じゃないか」
カヤ「お守りするよう息を吹き込めました。いつもいつも、カヤは兄さまを思っています。きっと、きっと…」
アシタカ「私もだ。いつもカヤを思おう」
このセリフから2人は両思いだったということがわかります。
カヤが渡した小刀(ネックレス)の意味
カヤがアシタカに渡した黒曜石の小刀(ネックレス)には「あなたに操を捧げます。」という意味が込められています。
黒曜石が持つ意味
黒曜石(こくようせき)は、古くから宝飾品・ナイフ・矢じり・魔除けや占いに使われていました。
黒曜石の持つ意味は「悪い気持ちを浄化して、人生への希望を呼び覚ます。」です。
セリフと小刀から読み取れること
つまり、カヤは旅立つアシタカのもとを夜中に訪ねて禁じられたことをした(体の関係を持った)ということになります。
補足
ジブリ作品では性的な描写はタブーとされています。(ハウルとソフィーのキスシーンが話題になるほど、他作品には出てきません)
シーンとして登場しないからといって、そういうことがないわけではなく…。
監督・宮崎駿いわく、セリフや話の流れから「読み取れ」ということだそうです。
なかなか無理難題ですね…。
ここまで説明してなんですが、ジブリは裏設定とか知らずに平和な気持ちで見るのが1番いい気がします(笑)
しかもカヤが操を立てたのにも関わらず、アシタカは黒曜石のペンダントをサンにあげちゃいました。
カヤがかわいそうという声も……。
かわいそうなカヤが受けた罰とは?
村の掟である、呪いを受けたものを見送ってはならないという決まりをやぶってカヤはアシタカに会いに行ってしまいました。
カヤのセリフにも「お仕置きはうけます。」という言葉があったように、何かしらの罰が課されたと考えられます。
作中では描かれていませんが、都市伝説の一つとして「死罪になった」「晒し首」にされたというものがあります。
が、それは流石に罪が重すぎるのではないでしょうか。
アシタカは本来なら、蝦夷(エミシ)の長となるはずの青年でした。
その妻になる予定だったのだから、カヤの村の中での身分も低くはなかったはずです。
時代背景から、罪に対する罰もあるはずですが、それと同じくらい身分の高さで対応が変わることもあったのではないかと考えられます。
数日ご飯抜きくらいの軽い罰であったことを願います。
カヤにはアシタカとの子供がいて子孫繁栄?
こっそり体の関係を持ったアシタカとカヤの間には子供ができていた!という説があります。
一夜を共にしただけで子供を身ごもったのでしょうか?
カヤが妊娠していたのかについて考察
許嫁だったから旅立ち以前から関係があったのでは?と考える人もいるようですが、当時は嫁ぐ前の男女が2人でいること自体がタブーとされるような時代です。
エミシは小さな村であること、アシタカは責任感の強い男であることからそれはないような気がします。
アシタカとの子供がいたため、子孫繁栄してアシタカせっ記が残された?
「アシタカせっ記」とは、もののけ姫というタイトルになる前の仮タイトルであり、アシタカの活躍が語り継がれた物語です。
このアシタカせっ記について、カヤとの間に子供がいたため、カヤの子孫によってアシタカの活躍が語り継がれてアシタカせっ記が残ったという説があります。
アシタカせっ記の一部に「残酷な運命に翻弄されながらもいかに深く人々や森を愛したかを……」という文があります。
つまりこれはアシタカが呪いを受けて旅立ったあと、シシ神様の森やタタラバでの出来事までも含まれた内容です。
エミシから旅立ったアシタカは当時の決まりから呪いがとけても村には戻らなかったはずです。
カヤが村の外でのアシタカのことを知ることはできたのでしょうか?
アシタカせっ記は、タタラバでアシタカの活躍を間近に見ていた人たちの間で語り継がれたものでなないかな、と個人的には考えていますが、どうでしょうか。
カヤとサンの声優の隠れエピソード
カヤとサンの声優は同じ、女優の石田ゆり子さんが担当しています。
1人旅立ったアシタカの寂しい心を埋めてくれたのはサンとの出会いでした。
カヤとサンは年頃も一緒、声も似ている少女だったからアシタカは惹かれたということもあったのかもしれませんね。
まとめ
今回は「もののけ姫」に出てくるカヤから裏設定やアシタカとの関係について考察しました!
アシタカとカヤの関係や、カヤのその後に関しては公式で発表されているわけではありません。
どこまで突き詰めてもののけ姫の物語を見るかは見る側次第ですね。
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