クレヨンしんちゃん

オトナ帝国の逆襲ケンとチャコ考察!不妊の噂やその後再登場も

大人が泣けるクレヨンしんちゃんの映画「モーレツオトナ帝国の逆襲」に登場するケンとチャコ。

立場的には悪役ですが、哀愁たっぷりなこの2人に感情移入してしまう人もいるのではないでしょうか。

今回はそんなケンとチャコの関係や意味深なセリフ、そして不妊の噂とその後再登場した2人について考察していきます。

 

映画クレヨンしんちゃん「モーレツオトナ帝国の逆襲」をケンとチャコの視点から考察

 

この映画の正式なタイトルは「映画クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲」です。

大人が泣ける作品と言われていて、ひろし視点で見ると号泣必至のストーリーとなっています。

しかし、私が1番グッときたのは悪役であるはずのケンとチャコの2人です。

この2人の背景を想像するといろいろと見えてきて、オトナ帝国がさらに泣ける映画になります。

 

2人が組織したイエスタデイワンスモアの意味とは

イエスタデイワンスモア」とは、ケンとチャコが筆頭となり昭和の世界を取り戻そうとする組織です。

「懐かしい匂い(哀愁)」を使って大人たちを昭和の古き良き日へと誘い、夢の中で暮らすという計画を企てます。

 

名前の由来は明らかにされていませんが、昭和を代表するカントリー・フォークソングを歌っていた兄妹デュオのカーペンターズの代表曲に同じ名前の曲があります。

歌詞の内容も過去を懐かしむ内容になっていて、チャコの気持ちにもぴったりハマっています。

 

ケンとチャコはなぜオトナ帝国を作ったのか

2人の願いからオトナ帝国を作った理由を見ていきます。

チャコの願い

チャコの願いは「外の世界に出たくない」です。

「外の世界」とは未来のある21世紀のことです。

過去にすがり未来を拒絶し、昭和の時代の中でケンと2人でずっと一緒に生きていくことがチャコの望みです。

 

ケンの願い

イエスタデイワンスモアのリーダーであるケン。

最初は「過去からやり直す」という目的を話しますが、物語をしっかり見て行くと本当のケンの願いは「チャコの願いを叶えること」のように感じます。

チャコが「外の世界に出たくない」といったから、「懐かしい匂い」を使って日本中の大人達を過去の世界に連れ戻そうと計画します。

そして、計画が失敗したとわかったとき、チャコが死のうとするとケンも躊躇なくそれを受け入れています。

 

リーダーのケンにはためらいがあった?

作中、ケンの心の揺れを表す描写がいくつか出てきます。

 

ケン自らネタバラシをする

計画を遂行する気があるのなら、わざわざ計画の内容をしんちゃん達に教える必要はなかったはずです。

野原一家を自宅に招いたケン。

居間にあったテレビが突然ついて(勝手についたのか、誰かがつけたのかは不明)
「懐かしい匂いはタワーてっぺんにあるスイッチ一つで全国に拡散される」という旨の放送が流れます。

お前達が本気で21世紀を生きたいなら行動しろ。未来を手に入れて見せろ。

早く行けと、しんちゃんたちに言います。

チャコに「どういうつもり?」と聞かれると、「最近走ってないな」と答えをごまかします。

 

計画が失敗するのを望んでいるような行動

計画を阻止しようとする野原一家が追いつくのを待つかのように、ケンはスイッチまでゆっくり歩みを進めます。

スイッチに近づくと、しんちゃんたちが登ってくるであろう階段にケンが視線を落とすカットが入ります。

本当に計画遂行したいのならもっと焦るシーンになるはずですが。

 

一部始終をテレビで放送し続けた理由は?

日本のノスタルジー化を必死に止めようと奔走する野原一家を、ケンは一部始終テレビで放送し続けました。

その結果、未来を生きたくなった住民達の気持ちで匂いのレベルが下がり計画は失敗します

「だめだ。」といったケンは無表情で、悔しんでいる様子には見えません。

 

誰かに止めてもらいたかったケンの想い

チャコよりもずっと年上のケンは、この計画が間違いだということを本当は理解していました。

ケンの中には、チャコの願いを叶えたいという想いと、このままではチャコのためにも良くないという気持ちの葛藤がありました。

自分で計画を止めることができないケンは、他の誰かに計画を止めてもらうことを望んでいたのではないでしょうか。

 

ケンとチャコにとっての「家族」の意味とは?

タワーのエレベーターのシーンでひろしが「家族がいる幸せをあんた達にもわけてあげたいくらいだぜ」と言うと、ケンは苦い顔をします。

逆に、それまでクールだったチャコが感情をあらわに声を荒げます。

その間、ケンはどこか遠くを見て何も反応しません

2人の反応から、家族がいる幸せを手に入れたくても手に入れられなかったのだと思うと切ないです。

ケンとチャコは「家族」という言葉に対して何を思ったのでしょうか。

 

「また家族に邪魔された」の意味とは?

チャコに寄り添い身投げをしようとするも、しんちゃんと飛んできた鳩に出鼻をくじかれます。

チャコが「死にたくない」といったので、ケンはチャコを抱きしめチャコの願いを受け入れます。

その時にケンがつぶやいたセリフが「また家族に邪魔された。」です。

つまり2人は過去に家族とのしがらみが原因で傷ついており、未来に希望を持てなくなっていたということになります。

2人の関係性によって「家族」の意味が変わります。

家族に邪魔される理由として考えられるのは、身分違いの恋、禁断の愛、不倫ですね。

 

チャコが不妊という噂について

不妊という設定は公式ではありません

一部でチャコは不妊で、その悩みから未来を生きる希望を持てなかったのではという噂があります。

これは後述する「同棲時代」のドラマのヒロインが堕胎手術の後遺症で不妊になったという設定があることから関連付けされているようです。

 

ケンとチャコの関係について考察

作中で2人の関係性は明確にされていません。

年齢もわかりませんが、見た目の印象からケンとチャコは結構年齢差があると思われます。

2人の関係をどう捉えるかは見ている人にお任せ、となっています。

ここからはいくつかの視点から2人の関係を考察していきます。

 

ケンとメリーのスカイライン

20世紀博を楽しんだ野原一家が車で帰宅中、車の中では「ケンとメリー 〜愛と風のように〜」が流れています。

これはケンとメリーという恋人同士がドライブしている車のCMで使われていた曲です。

ケンの「最近走ってないな」のセリフもこのCMとかけたギャグだったりします。

普通の恋人同士だったらチャコではなくメリーという名前がついていたかもしれませんね。

 

「同棲時代」から見るケンとチャコ

カップルとして登場したケンとチャコに、みさえが「ご夫婦?」と尋ねるシーンがあります。

その問いに対してケンは一言「いや。」とだけ答えます。

それを聞いたひろしは「同棲時代って感じだねぇ」と言います。

同棲時代とは

1970年代に漫画原作でドラマ化された、孤独な若い2人が同棲を始めるものの幸せばかりではない悲恋の物語。

ケンとチャコはこの同棲時代の2人をモデルにしているという説もあります。

 

2人は不倫関係?

年齢差や、ケンの様子から2人は不倫関係なのではないかという噂もあります。

不倫だとしたらケンがエレベーターのシーンで苦い顔をしたのは、不倫の末捨てた家族のことを思い出したからでしょうか。

この2人の容姿は若い頃のジョンとヨーコみたいな感じですが、ジョンとヨーコも始まりはW不倫だったのでもしかしたらその可能性もあるかもしれませんね。

 

2人は兄妹?禁断の愛の可能性

オトナ帝国の話と昭和でつながるキーワードは「ケンちゃん」と「イエスタデイワンスモア」で、この二つの関連性は兄妹です。

 

昭和のドラマ「ケンちゃん」

子供向けのドラマ作品、ケンちゃんの妹がチャコという名前。

 

・「イエスタデイワンスモア」を歌うカーペンターズは兄と妹のデュオです。

 

2人が兄妹であると仮定した場合

  • 夫婦でもなく、他人にはっきり恋人とも言えない2人の関係
  • 「家族」という言葉に反応した二人
  • 「家族に邪魔された」のセリフ
  • 結婚できず、子供を作れない二人だから未来を見たくない?
  • 二人がまだ幼く楽しく過ごした過去にすがりつきたい気持ち

などが当てはまりますが、兄妹の恋仲だったら切なすぎるので考えすぎだと思いたいですね。

 

 

2人はその後別作品に再登場していた

オトナ帝国では2人のその後は描かれていませんが、2017年に劇場公開された「クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ」に隠れキャラとしてケンとチャコがサーカスの観客席にいるシーンが出てきます。

「オトナ帝国」で計画は失敗し、2人が抱えている問題は何も解決されないまま映画は終わっているので気になっていました。

今も2人仲良くどこかで暮らしてくれている姿が見れてよかったですね!

 

まとめ

今回は「オトナ帝国の逆襲」からケンとチャコの2人に関して考察しました。

誰の視点で物語を見るかによって物語の受け取り方も変わりますし、ケンとチャコの2人の関係性によってもセリフやシーンの意味合いが変わってきます。

大人もガッツリ楽しめるクレヨンしんちゃんの映画は奥が深いですね!

 

 

-クレヨンしんちゃん
-