細田守監督最新作「竜とそばかすの姫」を見てきました。
噂の通り、映像が美しくベルが歌うシーンは圧巻でした。
細田守監督の新作が出るたびにネットでささやかれる「今回も声優が下手・鈴の棒読みが気になる」という声について、その理由と監督の過去のインタビューから下手で棒読みと言われてしまうのはなぜか?について解説します。
もくじ
【竜とそばかすの姫】鈴役の声優が棒読みで下手?
「竜とそばかすの姫」の主人公・鈴。
主人公・鈴の棒読みが気になるという意見があります。
棒読みと言われてしまう理由と、鈴の見どころについて個人的意見を交えてまとめていきます。
映像美はまじですごい
3Dアニメーションの現時点の極みかな〜と個人的に思った鈴の声優も中村佳穂さんで、やや棒読みっぽいけど、それも田舎っぽいJK感出ていいのかも?と思うと別にそこまで気にはならんかったな〜
河岸を歌いながら歩くとこめっちゃすこでも個人的にはルカちゃんを推したい()
— たか (@ta_ka_a_he) August 2, 2021
竜とそばかすの姫
前情報一切無しで観てきましたすず&ベルの演技
何故これでOKとしたのか疑問です声優では無くとも、最低限これ位
と言うレベルがあると思う
限りない棒読みが気になって
私は作品に入り込めませんでした— Jun Fujii@PrayForKyoani (@toyaraim) July 17, 2021
鈴役の声優の棒読みについて
今回主人公は歌手の中村佳穂さんが担当していて、声優演技初挑戦ということもあり棒読み感がところどころ出てしまったのは否めません。
鈴の棒読み感に関しては、劇場公開を見なくても予告でチェックできますのでどうしても気になるという場合は予告ですずの話し方を見てから映画を見に行くか決めるというのもありですね。
鈴役は演技は下手でも歌は上手い
とはいえ、歌の方はさすがの圧巻で、そのギャップがまたいい感じにクセになるな、と個人的には感じました。
歌うシーンでも役に合わせて演技をしながら歌っているため、他の人にはできない中村さんの歌唱力あっての完成度になっています。
声優と歌の声を分けてほしかったという意見もありますが、中村さんの演じる鈴は田舎に住む地味な女の子感がよく出ているので演技の上手い下手ではなくキャラの味や歌唱力とのギャップに注目するといいかもしれません。
竜とそばかすの姫面白かった!竜を悪者にする展開が少し無理矢理っぽかったのと、ヒロインの棒読み以外は良かったと思う。マクロスみたいに歌と声優を分けた方が良かったけど、歌が本当に最高だった!ラストもこういう物語だったのかと驚いた!ベルの存在感と鈴ちゃんの普通さの対比が面白かった。
— スイ (@Kp04Vv64jFlUf1a) July 17, 2021
久々のシネマ・ツーで『竜とそばかすの姫』。サマウォとか時かけとか美女と野獣とか色々ぶっ混みすぎで忙しい内容、どれかに絞って欲しかった。すずちゃんのキャラは好きで棒読みの声優は誰?って調べたらミュージシャンの人なのか。いくつかある歌唱シーンはどれも素晴らしかった。サントラ欲しい。 pic.twitter.com/IJvve8QZ6v
— alpha23d (@alpha23d) July 17, 2021
【竜とそばかすの姫】声優が下手で棒読み?
細田守監督作品の龍とそばかすの姫は映像美や耳に残る印象的な音楽で人気の高い作品になっていますが、一方で声優が下手・セリフが棒読みという意見があります。
実際見ていて、棒読み感が否めないシーンは何箇所か感じましたが、「耳をすませば」のさつきのお父さんのように何度か見ているうちにこの棒読み感がクセになりそうだなとも感じました。
竜とそばかすの姫みてきた。
ツッコミどころ多め、ご都合主義多め、演出ださめ、声優の演技下手めだけど歌は良かったです。— 多摩川オケラ (@tamagawa_okera) July 26, 2021
竜とそばかすの姫感想
・圧倒的映像美
・Belleの歌声最高
・Uの世界のターンとても良き・台詞回しが不自然
・キャラクターの動きが不自然
・脚本どうなってるの
・監督の描きたいシーンをとりあえず詰め込んだ感満載
・声の演技がとても下手歌のとこは圧巻だったのでMVとしてYou Tubeあげてほしい
— ゆーり (@youri921) July 22, 2021
竜とそばかすの姫観に行ってきた〜🐲👸
ストーリーまぁまぁ粗いし芸能人キャストの棒読みが酷かったけど、映像と中村佳穂さんの歌声が最高だった✨
サントラ出たら買おっかな☺️— 花凛 (@karin_18m) July 24, 2021
竜とそばかすの姫、総合的に"良作"ではあったけど、モブの棒読みは本当にどうにもならなかったの?ってくらい気が散って残念だった
— Rin (@fuuroh) July 22, 2021
声優が下手・棒読みと言われる理由
細田守監督作品では定番ですが、下手・棒読みと言われてしまう理由の一つにメインキャストが全員俳優・歌手の起用という点があげられます。
俳優さんの演技とプロ声優の声だけの演技ではそもそも演技のしかたが違うので仕方ないのかもしれません。
他のキャストも俳優・タレント・歌手など、普段はアニメ声優をしていない人がメインで起用されています。
竜とそばかすの姫、初回の印象は主人公の鈴が、セリフ棒読みだわーとか思ってたけど、2回、3回リピートしてくと、段々ハマってくるなw#竜とそばかすの姫
— はちまるII型 (@2JZ80NA) July 25, 2021
竜とそばかすの姫
前情報一切無しで観てきましたすず&ベルの演技
何故これでOKとしたのか疑問です声優では無くとも、最低限これ位
と言うレベルがあると思う
限りない棒読みが気になって
私は作品に入り込めませんでした— Jun Fujii@PrayForKyoani (@toyaraim) July 17, 2021
フォローできるプロ声優がいない
数人の売出し俳優を声優に起用したり、看板になるキャラを俳優やタレントさんが声優をしたりということは度々あります。
しかし、「竜とそばかすの姫」のメインキャラにはプロ声優がいません。
そのため、下手なセリフや棒読みをフォローできるポジションのキャラがいなかったというのは作品の厚みが出せない大きな原因になっています。
ジャスティン役の森川智之さんはプロ声優ですが、すずとの会話以外ほぼ他のキャラと絡むシーンはありませんでした。
プロ声優が担当している竜の正体と疑われる現代アーティスト(津田健次郎さん)・貴婦人(小山茉美さん)や、たまごのキャラのひとかわむい太郎&ぐっとこらえ丸(宮野真守さん)も、ジャスティン同様他のキャラと絡むシーンはほぼありませんでした。
プロ声優がいると、他の人の素人感が際立ってしまうということもあるので、プロ声優を起用しないほうがバランスはとれるということなのでしょうか。
竜とそばかすの姫で一番予想外だったのはYOASOBIのボーカルのアフレコが上手かったこと
とはいえプロ声優を使った方がいいんだけどなとは思う
なんか森川智之だけ別格に上手いんで浮いてたもん— ゆきさ (@ysykysyk) July 18, 2021
「竜とそばかすの姫」は面白そうなのに声優陣がなぁ…プロ声優がいないのなんでだろ。ジブリに張り合ってるのかな。
— ネコニ*陽ヒュ (@nekonnn) May 6, 2021
アニメの作り方で工夫している
一言でアニメ映画と言っても細かい演出や作り方はそれぞれに違います。
プロ声優をメインで起用するアニメでは、キャラクターの口の動きはあまり重視されないことが多く、そのため声優の過剰な演技力が必要になってきます。
しかし、ジブリや細田守監督作品のようにセリフと口の動きを合わせたアニメーションであれば多少の棒読み感があってもそこまで違和感なく溶け込んでくれるという違いがあります。
プロ声優をメインで使わない分、そこに合わせたアニメの作り方がされているので、棒読みが気になるという人はアニメーションに注目してみてみるのも良いかもしれません。
細田守監督がメインキャラにプロ声優を使わない理由とは
細田守監督は声優を使わないことで有名ですが、「バケモノの子」を作ったときのインタビューで「声優さんが映画のためにスケジュールを空けてくれるようになれば、やってもらえる人もいると思うんですけど」という話をしていました。
通常、アニメの撮影現場でセリフを録るときには全員揃っての収録ではなく、一人や数人程度で分割してセリフ録りをします。
しかし、細田守作品は監督のこだわりで、全員そろってセリフ録りをするそうです。
そのため、人気の声優さんはスケジュール調整が難しく、中々キャスティングできないという理由があるそうです。
ここまで人気作品でも、プロ声優のスケジュールを一定期間押さえるのは難しいことなのですね。
人気の芸能人をメインキャストに採用する辺りは商業的理由も絡んでいるとは思いますが、いつかプロ声優メインの細田守監督作品も見てみたいなと思います。
まとめ
今回は、【竜とそばかすの姫】の声優が下手・棒読みと言われる理由と、プロ声優を使わない理由についてまとめました!
プロ声優を使わない(使えない)1番の理由はプロ声優のスケジュールを長期で押さえるのが難しいためでした。
うますぎないセリフ回しが、細田守作品の味にもなりつつありますが、いつかはプロ声優クオリティの新作も見れたらいいですね!