冷川と三角が依頼されたバラバラ殺人事件について追っていると、犯人の霊と思われる影が「ヒウラエリカに騙された」という言葉を残します。
『さんかく窓の外側は夜』に出てくるヒウラエリカとは何者なのでしょうか?
今回は、ヒウラエリカの正体と、能力や最後についてをネタバレで解説していきます。
もくじ
【さんかく窓の外側は夜】ヒウラエリカの正体とは?
ヒウラエリカの正体は原作マンガの1巻6話で登場します。
ヒウラエリカの正体が判明するのは、その後に冷川と三角が「死体が見える」と相談された女子高生の問題を解決するため学校に行った時でした。
相談主の使っている教室に現れたのは、その学校に通う一見普通の女子高生、非浦英莉可(ひうらえりか)でした。
特殊な能力を持つ三角と非浦は、冷川のときと同じように共鳴して不思議に惹かれ合います。そのことからすぐにヒウラエリカが目の前にいる非浦英莉可ということが明らかになりました。
ヒウラエリカが呪いの正体
3人のバラバラにした遺体をつなぎ合わせて一人の死体を作り上げるという猟奇的な殺人事件で、その残された遺体の枕元にいた霊が「ヒウラエリカ」という言葉を残し、それは呪いに使われた名前だということまで冷川にはわかっていました。
そして、それ以前にも殺人事件に関わる現場などでその名前は何度も出てきていると冷川や刑事の半澤は言い、事件のきっかけとなった呪いにつながる重要人物としてヒウラエリカのことを探っていました。
非浦が呪いに自分の名前を使った理由
誰かを呪う時に「名前」は強い力を持つとされていて、呪う相手の名前を知っていること、そして術者の名前を呪う相手に伝えることで強い呪いをかけることができます。
非浦は仕事として依頼されたターゲットを呪っていました。その時にどうせバレないだろうという浅はかな考えで自分の名前を使ってターゲットに呪いをかけていました。
半澤から未解決事件の相談を受けた冷川が何度も呪われた霊からヒウラエリカの名前を聞いていたことから、非浦は正体を知られてしまうことになります。
非浦の能力や最後について
ヒウラエリカこと、非浦の能力や最後についてネタバレでまとめていきます。
非浦の能力
非浦の能力は、さまよっている霊を自分の体に受け入れてその霊の死を体験するということができる能力で、その能力は、死霊遣い(ネクロマンサー)と呼ばれています。
本来は誰にも受け入れられることのない死霊を自分の体の中に受け入れることで、その死霊の力を使うことができます。
非浦の最後について
原作マンガでの非浦の最後は、非浦に呪い屋の仕事をさせていた父親や先生から逃げ出すことに成功します。
そして、冷川や三角たちと協力して先生の力を無力化します。
事件解決後、非浦がその後どんな生活を送ったかは原作の中では具体的に描かれていません。
呪い屋の仕事で間接的に何人もの人を殺してきた非浦ですが、それを科学的に立証することはできないため普通の女子高生としての日常を取り戻していくものと考えられます。
最後には娘を救うために行動してくれた自分の母親と、自分を守ってくれた逆木を連れて新たな生活を始めたいと非浦は言っていました。
非浦のその後を読める続編も
三角&冷川&非浦たちのその後のエピソードとして「感染する呪い」が2021年8月6日発売のマガジンビーボーイ9月号より3号連続で掲載されることが決まっています。
非浦だけでなく主要登場人物のその後の姿も続編で見ることができます。
まとめ
今回は、ヒウラエリカの正体と非浦の能力や最後についてをまとめて解説しました。
呪いの正体とされていたヒウラエリカは学校に通う普通の高校生で、呪い屋の仕事は父親と先生の命令によってやらされていたということがわかりました。
元凶となっていた先生を無力化したことで非浦を縛っていたものはなくなり、今後は日常を取り戻していくものと考えられます。
しかし、生まれつき持っている死霊遣い(ネクロマンサー)という特殊な能力から今後も霊的な事件に巻き込まれることがあり、そのエピソードは3話完結の続編で描かれることが決まっています。
今までは自分を縛っているものから逃げ出すという非浦の物語でしたが、今後は自由になった身で仲間となった三角や冷川たちと新たな呪いに挑んでいきます。