プラチナエンド

プラチナエンド・クリーチャーの正体とは?最終回と米田教授から考察

「プラチナエンド」の会話に出てくる「クリーチャー」という存在。

プラチナエンドの最終回を読んでも、結局クリーチャーとは何だったのかよくわからなかったという人もいるのではないでしょうか?

今回は、プラチナエンドのクリーチャー・その正体について、最終回と米田教授のセリフから考察していきます。

※ネタバレにご注意ください

 

【プラチナエンド】クリーチャーの正体とは?

米田教授のいう「クリーチャー」とは、創造されたもの(人間によって生み出された存在)という意味で、神が人間を創ったのではないというのが米田教授の考えです。

宗教を信じる人々の心から生まれた存在が今の神であり、人間が創り出したものなのだからそれに支配されるのはおかしいということです。

しかし、最終回では誰も予想しなかった展開を迎え、神(クリーチャー)の正体が明かされることとなります。

 

連載当初は、次の神を決めるデスゲームがプラチナエンドのメインストーリーでした。

しかし、神候補を全員殺すと宣言したメトロポリマンが死亡した後、話し合いで神を決めようと提案したミライ達。

最後の一人の神候補である米田教授が「神とは人が生み出した存在であり、崇めるような存在ではない」と宣言します。

それを聞いた人々は米田教授に同意するものが大半で、神は必要ないという雰囲気が高まります。

 

 

最終回と米田教授のセリフから神・クリーチャーを考察

賛否両論あるプラチナエンドの最終回ですが、よく読むとかなり哲学的な内容となっていて中々理解しきれないという人も少なくありません。

 

クリーチャーの正体を知るためのポイントは2つあります。

最終回ラストの謎の存在の会話シーン

そして、消えてしまう直前になにかを悟った米田教授が考えを巡らせるシーンです。

わかりやすいように順番に整理して考察を進めます。

 

「神(クリーチャー)」という存在の変化

物語の冒頭から何度も語られる「神」という存在の意味が作中で何度か変化するポイントがあります。

  • メトロポリマンデスゲーム期→人間を支配できる存在
  • 米田教授クリーチャー期→人間が神を創り出した。支配される必要はない。
  • 最終回→死ぬことのできない存在を殺すことができるモノを求めた実験体

プラチナエンドの前半では神=天界から人間たちを支配(コントロール)する存在という位置づけて考えられていました。

ところが、米田教授の登場により神=人々の神を求める気持ちが生み出した存在で、神が人間を創ったのではなく人間が神を創ったのだと語られます。

最終回では何者かが会話をするシーンから、死ぬことのできない存在が自分たちを殺してくれるものが現れることを期待して生まれたのが神だったということが判明します。

 

最終回の最後に会話をしていた謎の存在について考察

最終回では神となった中海が自分に白の矢を刺して自殺し、神・天界・地球上の生命が全て消滅してしまった後に、何者かが会話をするシーンが最後に出てきます。

「もうその星は諦めろ」

「我々を殺せる生命はそこからは生まれない」

「もう一度くらい神(たね)を撒く価値はあるのでは」

何者かが地球に神となる種を撒き、神もそのことを知らずに地球の生命活動を見守っていたということになります。

そしてその何者かは続けます。

「欲しいのは死」

「死が訪れると決まっていてこそ命を燃やし命を輝かせられる」

死ぬことのない自分達を殺せる存在を求めて地球に神となる種を撒いたということになります。

しかしその実験は失敗し、神も地球上の生命もなくなってしまいました。

 

会話の主は「死ぬことのない地球外生命体」という説もありますが、おそらくこの者たちは体を持たない意識のみの宇宙生命(コスモゾーン)であると考えられます。

宇宙生命・宇宙意識は生命体ではなく「概念」のようなものです。

 

最終回の米田教授は消える直前に何を悟ったのか

米田教授は神(クリーチャー)の存在・その正体について、消える最後の最後まで考え続けます。

赤の矢が消え、若い命から消えていっていることを知った米田教授は自分の考えが間違っていたのか?と疑問を抱きます。

  • 神(クリーチャー)は人間が創り出した存在でエネルギーの塊のようなもの。
  • そして、その正体は生命を殺す目的で、第三者によって創られていた。
  • そしてその第三者というのは現代の科学ではまだ観測することのできない異次元の存在であったこと。

消える直前に米田教授はここまで悟っていたのではないでしょうか。

 

最終回が難しいと言われる理由について

プラチナエンドでは「神」という一つのワードに対して複数の意味付けがされています。

そして、その違いがはっきりと説明されるシーンがないため読者が読み取る必要があり混乱するポイントと言えます。

メトロポリマンの言う「神」と、天使達がいう「神」、米田教授の「神(クリーチャー)」、そして最後の無死の存在が語る「神(たね)」はすべて別の意味合いで使われています。

そのポイントを抑えて読み返すともう少し最終回が面白く読めるかもしれません。

 

まとめ

今回はプラチナエンドの神(クリーチャー)の正体について、最終回やセリフから考察しました。

すこし分かりづらい点はありますが、壮大なテーマや限りある命の大切さのメッセージが込められた作品となっています。

また、細かい部分に関しては各々が自由に解釈して楽しむとより作品の魅力が感じられるのではないでしょうか。

 

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